否応なしに映画に引き込まれるのは、冒頭に登場する「顔の見えない女」のせい。
観客は、彼女とともに、伝説の女子高生劇団「羅針盤」の軌跡を回想することになる。
そして、劇団で起きた殺人事件の真相へと導かれる。
見せ方(展開)が巧いなあと思った。
人によって多少の違いはあれど、誰が殺されるのか?という思いを抱いて観ることになるので、ずっと緊張感がある。
そして、現在に戻ると、誰が殺されるのか?ではなく、誰が殺したのか?という思いに切り替わるという仕組み。
しかし、映画は、そういったミステリー要素ではなく、「羅針盤」の少女たちの活き活きとした姿がメイン。
広島県福山市の情景と4人の少女たちのショットが、とても美しい。
シーンの頭などで、切り取って残しておきたいようなショットが出てくることがあった。
一人ずつ感想を書こうと思ったけど、間接的に内容に触れちゃいそうなのでやめておく。
成海璃子、忽那汐里、森田彩華、草刈麻有。ホントにみんなよかった。
劇中劇もたくさん練習したんじゃないだろうかって感じ。
あ、ぼくたちの諏訪太朗が出てた(笑)。
こうしたいろんな要素が、個人的にとても好きな映画「ロックよ、静かに流れよ」を思い出させてくれた。
「ロックよ~」は少年たちの“友情ものがたり”だったが、本作は少女たちの“友情ものがたり”である。
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